2026/06/19
Multicenter prospective study on the safety and clinical feasibility of tributary vein ablation using a radial fiber
- 著者
- Takashi Yamamoto
- 掲載誌
- Phlebology
- 発行年
- 2026
- 要約
-
【要約】
背景:外来診療での静脈瘤切除術および硬化療法は、側枝静脈瘤に対する確立された治療法であるが、侵襲性および手技の再現性・均一性に関して本質的な限界を有する。本研究の目的は、側枝静脈瘤焼灼術(tributary varicose vein ablation:VVA)の安全性および臨床的実行可能性を評価することであった。主要評価項目は、術後合併症に基づくVVAの安全性とした。副次評価項目には、標的血管の閉塞率および皮下硬結の減少が含まれた。方法:本多施設前向き研究では、4施設においてVVAを施行された伏在型静脈瘤を有する311肢(240例)が登録された。1470 nmダイオードレーザーおよびラディアルファイバーを使用し、エネルギー密度は25 J/cmに標準化した。早期合併症の評価は術後1週時点で実施された(n = 311)。
皮下硬結および皮膚色素沈着の経時的解析については、6か月フォローアップを完遂した283肢を対象とした。カテゴリー化された対応のあるデータの変化はマクネマー検定を用いて解析した。持続性色素沈着に関連する因子の解析には、対応のないt検定を用いた。
結果:対象血管の閉塞率は、6か月時点で99.6%であった。術後1週時点において、皮膚熱傷および感染症はいずれも認められなかった。肺塞栓症が1例(0.3%)に発生したが、抗凝固療法により軽快した。
皮下硬結は1か月時点で81.6%の肢に認められ(平均径:4.92 ± 2.34 mm)、6か月時点では26.1%(2.50 ± 1.66 mm)まで有意に減少した(p < .001)。軽微な神経障害の持続は稀であり、6か月時点で0.7%であった。
皮下硬結の発生頻度は、1か月時点の81.6%から6か月時点の26.1%へと有意に低下した(p < .001)。皮膚色素沈着は6か月時点で16.3%に残存したが、有意な変化は認められなかった(p = .451)。
結論:ラディアルファイバーを用いたVVAは、安全かつ有効な代替治療であり、従来の静脈瘤切除術および硬化療法の限界を克服する可能性を示した。本手技は、対象血管内のみに熱エネルギーを確実に到達させることで、静脈瘤の包括的治療において再現性および標準化が可能な治療アプローチを提供する。
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